節分の豆が余った時の料理への活用方法は?福茶や納豆の作り方は?
節分での豆まきを終えた後、余った豆をそのまま食べるという人もいますが、中には、「この余った豆をなんとか上手く料理に取り入れることができないか?」と思う方もいらっしゃるかと思います。
ここでは、節分の豆が余った時の料理への活用方法や、縁起の良いものとされる福茶の作り方や、余った豆で作る納豆の作り方をご紹介しますので、よろしければご参考になさってみてくださいね。
節分の豆が余った時にうまく料理に取り入れる方法とは?
節分で豆が余った時になんとかうまく料理へ活用できないかという場合に、手間もかからない簡単に作ることが出来る料理レシピを以下にいくつかご紹介していきますね。
▼用意するもの:
・お米(100g)
・豆(14g)
・冷凍里芋(50g)
・食塩(1.2g)-「A」
・お酒(少々)-「A」
・みりん(小さじ5分の1)-「A」
・醤油(小さじ5分の1)-「A」
・もみじ人参(10g)-「A」
・みりん(少々)-「B」
・醤油(少々)-「B」
・水(少々)-「B」
・厚焼き玉子(市販/15g)
・ぎんなん(4個)
・柚子の皮(適宜)
※事前に調味料として「A」と「B」をそれぞれ作ります
▼作り方:
1:保温用のポットに余った豆を入れ、そこにたっぷりのお湯を入れ一晩浸け置きする
2:一晩浸け置きしたら、豆とお湯を鍋に移し、火にかけて、豆が指で押したときに潰れるくらいまで煮る
3:お米を研いだ後炊飯器に入れ、「2」の茹で汁を目盛りに合わせて入れ、豆と解凍した里芋を半分ほどに切ったものを一緒に入れて、「A」の調味料を入れて炊く
4:もみじ型に型抜きした人参は茹でこぼしを行い、その後、調味料「B」を加えて煮る
5:ご飯が炊けたら器にご飯を盛り、そこにもみじ人参と厚焼き玉子を盛り付けて、最後に刻んだ柚子の皮を載せれば完成
▼用意するもの:
・お米(3合)
・ほうじ茶(お米3合分に合わせた量)
・塩(小さじ1)
・お酒(大さじ1)
・豆(2分の1カップ)
▼作り方:
1:お米(3合分)を洗い、水に「30分」以上浸しておく
2:30分以上浸したら水を捨て、ほうじ茶(お米3合分の水分量)を入れる
3:塩とお酒、豆をお米の上に乗せて、後は普通に炊けば完成
ご飯関連の料理レシピは以上となりますが、『豆ご飯』を作る際のその他の方法として、
・ごはんを炊く時に余った豆を入れ、醤油と塩を少々加えて炊く
という、大変シンプルな方法ではありますが、これだけでも十分美味しく作ることができますよ。
また、ご飯が炊けた後、食べる時に「じゃこ」や「梅」を一緒に混ぜて食べると、さらに美味しさがアップしますので、よろしければ試してみてくださいね。
次に、豆そのものを調理する方法を以下にご紹介します。
▼用意するもの:
・豆(200g)
・味噌(150g)
・玉砂糖(大さじ1)
・油(大さじ3)
▼作り方:
1:豆を洗い、たっぷりの水に一晩浸け置きする
2:フライパンに油を敷き、「1」の豆を入れ《弱火》で豆の表面が焦げるまで炒る
※豆が完全に焦げてしまわないように気を付けてください。
3:味噌と玉砂糖を加え、しっかりと練り上げていくように混ぜる
4:味噌の香ばしい香りが出てきたら完成
調理方法として、上記の他に、「1」の際に豆を浸け置きせずにそのままお使い頂くこともできますし、「2」の際に油を使わず空炒りする方法もありますので、お好みに合わせてお選びください。
また、ここままでは何となく物足りないと感じられましたら、「ささがきゴボウ」や「人参」などを一緒に入れられると良いでしょう。
余った豆を使って簡単なお菓子を作ることもできまして、
・砂糖に水を少しれて火にかけ、溶けた砂糖に豆を入れてカラカラするまで炒る
ことで、簡単に美味しいおやつを作ることもできます。
このままでも十分美味しいのですが、ひとつまみのお塩を足すことで甘みが増しますので、お好みに合わせて試してみてくださいね。
節分の豆で縁起の良い福茶を作る方法は?
縁起の良い飲み物として「福茶」と言うものがありますが、知っている人は毎年節分の時に作って飲んでいたり、縁起の良い時に飲まれたりされていますが、一方で知名度が低いこともあり、その名前を初めて聞くという方もいらっしゃいます。
「そもそも福茶って何なの?」という方のために軽く紹介しておきますと、【元旦・正月・節分・大みそかなどに飲み、長寿を祝ったり、無病息災を願う】ために飲まれているお茶が福茶だったりします。
福茶は、元日には若水を沸かし、黒豆・結び昆布・梅干し・山椒などを入れたり、結び昆布と梅干しに湯または煎茶を注いだものを飲まれたり、節分の時には、昆布・梅・福豆を入れ、湯または煎茶で注いだものを飲まれたりしています。
お正月に飲まれる時は、おめでたいとされる『松竹梅』の「梅」を入れたお茶ということで縁起の良いものとされています。
節分に飲まれる際には、入れられるものには「昆布」、「梅」、「福豆」となっていますが、これらには、
・昆布…よろこぶ
・梅…おめでたい「松竹梅」の梅で縁起が良い
・福豆…まめまめしく働ける
と言った意味が込められていたりします。
また、「3」という縁起の良い数字に合わせて、福豆を「3粒」入れられたりします。
福茶の作り方は?
▼用意するもの:
・昆布…適量
・梅干し…1粒
・福豆…3粒
・熱湯、または煎茶
▼作り方:
1:湯呑みに「昆布」、「梅干し」、「福豆」を入れる
2:そこに熱湯、または煎茶を注ぐ
3:昆布と梅干しの香りを感じるようになり、福豆が柔らかくなってきたら完成
今回は上記の方法をお伝えしましたが、この他にも、「焼き梅」や「お砂糖」を入れたり、「ほうじ茶」を代わりに注いだりするなどのバリエーションもありますので、お好みに合わせて試してみてくださいね。
また、節分の時に「豆を年齢分の数だけ食べる」ということがありますが、中にはどうしても食べられないという方もいらっしゃるかと思いますが、福茶がその代わりとなってくれますので、【豆が食べられない時は福茶を代わりに飲む】という方法を取ることもできますよ。
節分の豆で納豆を作る方法とはどんなもの?
節分で余った豆を使って納豆を作る方法も以下にご紹介してきますので、よろしければご参考になさってみてくださいね。
▼用意するもの:
・豆(水に浸す前の状態/250g)
・納豆菌(0.1~0.2g/市販の納豆「10粒」程度でも代用可能)
・水(少量)
・使い捨てカイロ、または湯たんぽ(保存時に必要)
・清潔な布類
道具類では「ボウル」、「ザル」、「鍋」、「圧力鍋」があると加熱時間を短縮させることができますので、できれば良いされると良いでしょう。
また、納豆菌を入れる容器や撹拌に使うスプーンなど、道具類は必ず「煮沸消毒」を行い、清潔にしておきましょう。
保存用の容器は底面にデコボコがあると、酸素が納豆菌に行き渡りますので、出来れば底面がデコボコかギザギザになっているものを用意されると良いでしょう。
▼作り方:
1:豆をしっかりと洗っていきますが、虫食いのものがあった場合はここで取り除いておきます
2:しっかりとキレイに洗った豆をたっぷりの水に浸し、半日ほど浸け置きする
※もし、水の温度が高くなりやすい時期に行われる場合は、雑菌の繁殖を防ぐためにも「冷蔵庫で1日浸け置き」してください。
3:圧力鍋に豆を入れ、「12気圧」で『20分』ほど蒸す
4:煮沸消毒した容器に市販の納豆菌を入れ、十分に沸騰させてから少し冷ましたお湯を加えて納豆菌液を作る
5:豆が茹で上がったら水気を切り、豆の熱が冷めないうちに納豆菌液をまぶす
6:納豆菌液をまぶした豆を保存用の容器に入れ、酸素が全体に行き届くよう、豆が重なりすぎないように広げる
7:容器内の温度が「40度」程度の状態を『20~24時間』ほどキープできるよう、使い捨てカイロを容器の側面に貼って保温する
※湯たんぽでも良いですが、温度調整が難しいので、できればカイロをお使いになられることをおすすめします。
8:納豆から上がった蒸気が水滴となり、納豆にかかったりしないよう、保存用の容器の上に清潔な布類をかぶせる
9:保存用の容器のフタはしっかりと締めて密封させることはせず、清潔な布類がずれないよう、その上に置くようにする
10:20~24時間が経ち、納豆らしくなっていたら、冷蔵庫に「半日~1日」ほど入れて熟成させる
11:納豆の周りが白っぽい状態になったら完成
納豆を作る際、雑菌による汚染が気になる場合は、納豆菌の割合を多めに増やすようにされると良いでしょう。
また、豆が熱い状態ですと雑菌が付いても死滅しやすいので、熱いうちに素早く作業を行うことが大切なポイントなります。
納豆菌を使って納豆菌液を作らず、市販の納豆をお使いになられる場合は、上記の「4」の時に、沸騰させた後の少量の湯の中に納豆を入れてかき混ぜると、納豆菌液を作ることができます。
まとめ
節分で余った豆ですが、節分に使われる豆は「福豆」という縁起の良いものですので、それを捨ててしまうというのは本当にもったいないことです。
今回は、比較的簡単に作ることができる料理レシピや、縁起の良い福茶などをご紹介させていただきましたので、よろしければぜひご参考になさってみてくださいね。